パタゴニアの創業者イヴォンがエルワリバーの科学シンポジュウムで講演をしました。衣料製造業者としての創業当時のちょっとした逸話やスキーナリバーでサーモン漁業を開始した話など、短い講演ですが一言一言には何かしら確かなるものを感じます。途中リーダーシップについて言及しているところがこの会社がやってきたことなのだと思います。日本語翻訳入りです。

まさか生きているうちに日本でこういうことが起こるなんて、というと悲観的すぎるでしょうか。日本初、熊本県の清流・球磨川にあった荒瀬ダムが撤去されたドキュメント30分版(一部専門家向け)を見て、感動しつつも背後にある関係者の途方もない我慢や尽力を想像して、これまた目眩がします。総工費84億は建設とは逆の経済活動として、また流れが戻った球磨川が急速に自然を取り戻しているのを見て、生きていると思いたいところです。



ダムネーションの製作主任のインタビューと日本へのメッセージを交えて語られる約8分。こちらも日本語のテロップが入り誰でも見やすくわかりやすい内容になっています。日本の主要な川には全てダムが存在し、そこに存在する約3000基のダム。どうにかしたい。川を愛する人必見。

綺麗な映像とともに北米でよく知られるスネークリバーのダムを撤去しようという動きを簡易にまとめています。2021年に向けて4基のダムを撤去する計画が進んでいるようです。すごい。。。



2019年は北米のスティールヘッド・サーモンの回帰が最悪の年でした。そんな中、2016年にダムを撤去したエルワ川は2019年オリンピック半島最大のスティールヘッドの回帰を達成。地域や官僚が一体となって達成したダム撤去のその後の結果検証と報告は重要で、環境学者、生物学者、釣り人が一体となって行っています。3年経過したダムがかつてあった場所の風景も合わせてぜひご覧ください。

エルワリバーのダム撤去のフォーラムでのディラン・トミネさんのお話です。釣り人視点の見解があって共感多数。沈殿した泥やサーモン/スティールヘッド回帰の図るためにはふ化場が必要なか?など実話をもとに回答しています。自然を自然とするためには忍耐と信念。日本語翻訳入りです。



自然がダメージを受けている様子を見ると、色々考えていつも人が多すぎてもうどうにもしようがないのかと思ってしまいます。途中同じように言う人がいて、うなってしまいました。研究が進み、より具体的に課題が分かってきた今、野生・自然の保全や回復を考えると、今後必要な途方も無いような努力を考えて目眩がしそうです。それでもやれることを一つ一つ。目を背けずに。積み重ねてゆくしかありません。日本語翻訳入りです。

スティールヘッドソサイエティから。スティールヘッドの生態とその危機を伝えるジョン・マクミランの1時間に及ぶ講義です。興味深いデータ、グラフがあり、簡単には手にすることができないその魚の希少性と多様性、そして人が関わるハッチェリーではなく自然・野生で世代交代を繰り返すことの重要性を伝えています。



2009年の映像ですが、スネークリバーの4基のダム撤去に向けて造られた映像です。支流の一つであるグランドロンドリバーはスティールヘッドで知られる川。絶滅が危惧されるサーモンとスティールヘッドが帰ってくる川へ戻そうと数団体によるメッセージです。

 

日本のニュース番組がダムネーションを取り上げた際の映像です。こういう事例がもっと増えてくるといいのですが。もし役目を果たしたと思われるダムや堰堤があるなら、取り壊して川を少しでも元に戻し、生命溢れる自然として次世代につなぐのは新しい経済効果と思うのですが。



コロンビアリバーの支流にあたるホワイトサーモンリバーのコンディットダム撤去の映像です。巨大なマシーンがなかった1913年、1500人が駆り出され、多くは手作業によって建設された当時の写真なども映されつつ、一発で爆破し、1時間も掛からずに人造湖の水が抜けていく様子が映されています。以前はダム下流で捕獲した鮭を上流に運んでリリースしていましたが、もはやその必要はありません。

オレゴン州のサンディリバーのマーモットダム撤去のドキュメント。1913年以来、改修しながら強固に鉄骨が入ったコンクリートの塊の向こうには100年以上にわたって溜まってきたものがあります。それらが下流に流れる不安がありつつも撤去を検討したのは、サーモンがここでは深刻な絶滅危惧種になり、同時にダムが役目を果たし終わったと思われたからなのでしょう。本当に撤去して大丈夫なのか、これは魚のためなのか、何のためなのか、発電はクリーンエネルギーではないのか、という問いかけがある中で成し遂げられました。



1999年、もう今から20年前(2020年現在)にメイン州のケネベックリバーのダムが撤去され、その取り戻した流れの映像です。自然に畏敬の念を持ち、流れを取り戻すチャンスを作ればこうなるのだと。

コロンビア川支流のトラウトクリークにあるヘムロックダム撤去のストーリーです。小さな川のダムにも目が向けられています。



メイン州のペノブスコットリバーはかつて数十万のサーモンが帰ってくる川でしたが1830年にダムが建造されて以来減りに減って今では2000ほどとのこと。そのダムたちが2012年撤去されました。50年前なら全く希望が持てなかったことが、寄ってたかって交渉13年間、トライ&エラーを経てついに実現したとのこと。画像の1基の撤去に総工費約66億費やしたとのことです。

スティールヘッドで知られるオレゴンのローグリバーのダムも1基撤去されています。サーモンが絶滅危惧種と認定されたことからこのプロジェクトが始まり、老朽化した施設は取り壊して川を元に戻す方が次世代に向けて価値が高いと判断。多くの団体が参加して成し遂げられたようです。



NY州ハドソン川のリバーキーパーたちによるメッセージ。すべてのダムが要らないというワケではない、ただもう役目を果たし終わった、あるいはいつまでもコストがかかるものは取り去って川を少しでも元の形に戻そうというシンプルで合理的な考え方がわかりやすく伝わってきます。

ダムネーションKEYメンバーがキャンペーン3年後くらい(!?)にオバマ政権時代のホワイトハウスを訪れて嘆願書を提出しました。一人の真摯なアイデアが形になっていく過程の一つですが、発端はシンプルにRESTORE(元に戻す)という考えから始まったと言います。